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益城町に救われた「観音絵馬」が、今度は益城町を救う

修復・復元を終えた観音絵馬は、当初の計画では町でお披露目の後、熊本城での展示も視野に入れ、動き始めていました。ところが町の施設をはじめ市や県の施設、全てが地震の影響で使用が難しくなり、また、益城町も震災後の混沌とした状態で、展示に漕ぎ着けるまでには、かなりの時間を要する事は目に見えています。

 

このまま箱の中で、人目に触れず、静かに町が復興する日まで見守ることがベストなのか?今、観音絵馬が益城町に出来ることは何なのか?奇しくも100年前に全国を巡り、人々の祈りに寄り添い、人々を救い、時代と共に朽ち果てようとしていたこの観音絵馬に、再び命が吹き込まれ復元された今の姿と、現在の地震で傷ついた益城町がこれから復興してゆく姿とを重ねて観ることで、この観音絵馬が新たな町の文化財として全国を巡り、復興のシンボルに相応しい役割を担ってくれるのではないかと…。

 

そこで、観音絵馬の存続に手を挙げ、消滅の危機から救ってくれた益城町に恩返しの意味も込め、今回、修復・復元に関わった工房のメンバーを中心に、益城町教育委員会の協力のもと、100年前の巡礼再び!甦ったその姿を、公開までつなげる活動を始めました。

 

題して 益城町・復興祈願「観音絵馬・巡礼の旅」展 プロジェクトを発起いたします。趣旨に賛同、お力添えくださる方々を、広く募集いたします。

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